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私は元々血液内科医として4年間診療を行っておりました。その中で緩和ケアに興味を持ち、緩和ケアを深く学び研究もしたいという気持ちから大学院に入学しました。血液内科・精神科の両教授のお力添えで、サイコオンコロジーの権威である、名市大精神科の大学院で学ばせていただくことができました。
今まで研究を行ったことも論文を書いたことも全くありませんでしたが、4年間緩和ケア医として診療を行いながら、無事に論文化し大学院を卒業することができました。臨床を行いながら大学院と言うと、「時間がないのではないか。とても大変なのではないか。」と考えられるかもしれません。しかし、臨床の中で浮かんだ疑問を今後の研究に生かせるという意味でも非常に勉強になりましたし、当教室は指導体制が非常にしっかりしており、自分自身の時間を楽しみながらも、無理のない大学院生活を送ることができました。
大学院では論文の批判的吟味や統計解析についてなど、毎年様々なテーマでレクチャーをしていただき、知識も経験もゼロからスタートした私に今後の研究の基盤を作ってくださりました。博士論文のための研究も、私自身がずっとやりたかった血液腫瘍の緩和ケアについての研究をやらせていただき、本当に多くの方々にサポートいただけて感謝しております。
精神科医でない先生も、今まで一切研究をしたことがない先生も、ぜひ一度教室にお越しいただければと思います。大変有意義な大学院生活が過ごせます!
私は2年間大学病院でシニアレジデントとして精神科研修を積み、さらに豊川市民病院で2年間の勤務を終え、大学院に入学したのは精神科医として5年目を迎えた時でした。
精神科研修を終え、豊川市民病院に転勤した私は、精神科指定医、専門医の取得を目指して一生懸命臨床に励んでいました。そして、精神医学の勉強をさらに進め、それを臨床で応用する中で様々な臨床疑問がわくと、当時の私は成書を読み、同期や上司に相談することで解決しようとしていたように思います。そんなとき上司の先生が、成書では情報が古いため英語論文を読むと良いこと、またデータを集積し統計を用いて解析をすることも重要だと話してくれました。また、実際に上司の先生は様々な研究から得られる知見について話しをしてくださり、病院内で蓄積したデータを解析した結果を示してくれました。そんな上司をみていて、研究について何もしらないままでは自分の知識も時代の流れに置いて行かれるのではないかと感じたことが、大学院進学のきっかけとなりました。
大学院でやっていけるのか、研究を行い論文が書けるのか、当初は不安を抱いておりました。しかし、実際に入学し、そのような不安は不要だとわかりました。確かに研究計画立案、実施手順策定・介入構築、研究参加者リクルート・登録、介入遂行、データ解析、論文作成、論文投稿と様々な過程を進めていくには、苦労することも多々ありましたが、指導体制がしっかりしており、親身になり相談にのって頂けました。大学院4年生の終わりに私の論文は雑誌に掲載されました。そのときになんとも言えない喜びを感じたことをよく覚えています。この4年間ここで過ごせた時間は私にとって非常に貴重なものであり、この教室の皆様に感謝しております。少しでも興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度当教室にお越しください。
私は卒後8年目に大学院に入学しました。大学院への進学を決めたのは、長い臨床医としての人生の中で、研究をする時期もあった方が今後の臨床能力の向上に役立つのではないかと考えたからです。臨床医は研究者が積み上げたエビデンスを使って臨床をしますが、実際に研究に関わることで、違う視点が得られることを期待しました。臨床に慣れたことで知識を広げたいというモチベーションが少し薄れてきていたので、初心に戻って精神科を学んでいく機会にしたいというのもありました。それと、わたしは対人関係療法という精神療法を専門的に学んでいるのですが、対人関係療法によって患者さんにどのような変化が起こっているのか、さらに症状が改善するにはどうしたら良いのかという臨床疑問から研究に繋げたいというのもありました。
実際に大学院に入学してみて、本当によかったと感じています。まだ精神科のことについて知らないことがたくさんあると気づけたことが一番良かったと思います。研究がどのようなものか知れたのもためになりました。臨床医はとてもやりがいのあるものですが、研究医としての仕事も楽しいものでした。
研究を進める中での困りごとは、指導医との相談のほか、定期的に研究相談会で相談できます。スタッフの先生方は分野の垣根なく教えてくれる方ばかりです。名市大精神科の大学院に入ることで充実した4年間を送れると、自信を持ってお勧めできます。一緒に研究できる方をお待ちしています。
漠然と緩和ケア領域、サイコオンコロジー領域への興味があり、入学しました。無学故に多くの壁にぶつかりましたが、その都度指導教官の先生方に的確なアドバイスを頂き、「緩和ケアにおいて困難な代理意思決定に直面する家族にとって適切なコミュニケーションスタイルを明らかにするためにビデオを用いた無作為化比較研究」を終了し、論文完成と4年間での卒業を迎えることができました。
研究をすると一言で表現しても、実際は研究計画書(プロトコール)作成、科研費申請書作成、研究で実際に使う資料作成、実際のデータ採取、データ採取後の統計解析、論文作成、研究成果発表、文献管理など、様々なプロセスで構成されます。当教室ではこのような各プロセスを確実に遂行していくための指導体制が大変充実しています。
当教室で研究について学び、実際に自らも研究を行ったことにより、日々報告される様々な論文の結果をこれまで以上に深く吟味できるようになったことも大学院での4年間で得た賜物です。
ここまでサポート体制が充実している教室は少ないと思います。ぜひ一度当教室にお越しください。
私が大学院に入学したのは精神科5年目、自分の専門を神経症に対する心理療法に決めてしばらくの時期でした。ですので大学院入学への主な動機は、研究職を目指してという訳ではなく、スパーヴィジョンをして下さる先生方と同じ職場に就いて心理療法のスキルアップをしたいというものでした。大学院では認知行動療法グループに入って、名市大が長年行って来たパニック障害に対するグループ認知行動療法、さらにはアクセプタンス&コミットメントセラピー、持続エクスポージャー療法、対人関係療法などを学びました(市大では1人のセラピストが複数の治療法を身につけています)。色々なセラピーを学びながら自分のやりたい研究分野を見つけ、知識や研究技法を身につけるのは、通常の病院勤務とはまた違う「成長した感じ」がありました。楽しかったです。
さて、市大の大学院の良いところは、院生が自分の好きなことを研究してよいという雰囲気と面倒見の良さが両立しているところだと思います。先輩方が前述している大学院授業では、年度末に院生から講義内容をフィードバックし、来年度自分が学びたい内容や、授業の形式をリクエストできます。ですので、自分のニーズにあったものが学べます。こんな手厚い教育の場を定期的に持てるのは名市大だけ!ではないかも知れませんが、院生生活で十分なサポートが得られることは間違いないと思います。研究や心理療法のスキルを教えてくれるだけでなく、自分も将来こうなりたいと思う先生が沢山いる職場で働けたのも、大学院生活の大きな収穫でした。この場を借りて、感謝の気持ちを述べさせて頂きます。
大学院へは指定医や専門医の取得の目処がある程度たった卒後5年目に入学しました。
大学院1年目は、認知行動療法グループで、認知行動療法の臨床と臨床データの解析に取り組みました。さらに、月2回のリサーチミーティングで研究計画書や論文の書き方、統計ソフト、文献管理ソフトの使い方など、研究をしていく上での基礎的な内容の指導を受けられたことがその後の研究遂行に大変役に立ちました。このリサーチミーティングというシステムは全国的にも稀な名市大の大学院教育の特長と言えると思います。
大学院2年目からは、脳画像研究に興味を持ち、医局の配慮もあり、国立がん研究センター、生理学研究所、広島大学などで研究手法の研修、指導を受け、電気けいれん療法や認知行動療法、社交不安障害の患者さんを対象とした脳構造画像、機能画像研究に取り組みました。この間、教授の明智先生の細やかなご指導をいただき、途中出産でブランクもありましたが、4年間で学位を取得することができました。
明智先生がよく仰っていることですが、臨床の疑問を研究で取り上げ、その結果をまた臨床に応用していくというプロセスは、日々の臨床を豊かにしてくれることにもつながると思います。精神科医としての基礎研修をひととおり終えた後、研究に携わることは大変実り多いことだと思います。
名市大精神医学教室で世界レベルの学びを得ましょう!
私は他大学大学院入学後に国内留学という形で名古屋市立大学(名市大)の門をたたきました。いざ学びはじめてみると、教室全体が、大学院という場で学ぶ志をもった人をあたたかく受け入れてくれる環境であることはもちろん、教育システムが充実していることも強く感じました。
他大学で腫瘍内科をしていた私が大学院に入った理由として、身体疾患をもつ患者の精神心理社会的問題をどのように取り上げ、関わりそして具体的な対応をしていったらよいかを学ぶためでした。臨床の中で感じたそのような疑問に答えを見いだすべく名市大精神医学教室の門をたたきました。緩和ケア領域においても全国でも数少ない、精神心理社会的問題への対応に長けた大学病院であることも、私が国内留学をしようと決めた背景にはあります。
教育面では、直接指導をしてくださる先生に加え、研究グループ内でも常に周囲の状況が確認できます(毎週おこなわれている研究ミーティングで各人の進捗を共有しています)。さらにはコンサルテーション・リエゾン、緩和ケア領域における世界のトレンドに乗り遅れることもありません。日本国内はもとより世界にも常に目を向けた、臨床・研究の実践の場がここ名市大にはあります。臨床疑問をすぐに相談できる環境が常にあり、もしかするとその疑問が自身の研究テーマとなる可能性も大いにあります。大学院生同士が相互に教え合い疑問が生じると指導をしてくださる先生も巻き込み白熱した議論になることもあります。
4年間を具体的に見てみると、1年次は、研究とは何かということや研究者としての心構えを学ぶとともに、自身の研究テーマを決めていくことを含め研究全般をとらえていきます。2年次には自身の研究を実際にはじめ、統計学的な手法や解釈を研究グループ内で議論していきます。実際に自身で研究をしていると実感し始める時期でもあります。興奮あり不安ありの毎日ですが、指導してくださる先生やグループメンバーが懇切丁寧に指導くださいますから心配はありません。3年次には論文執筆を具体的にはじめその中で論文を査読する側の状況など、論文を執筆することの大切さをあらためて知る機会を得ます。同時に論文を一編作成することがどれだけ大変かということも実感する時期です。日本だけでなく世界中の人の目に触れる機会がもう少しで得られるかもしれないと思うと、大変な中ではありますが、妙に興奮してくる気持ちも感じられると思います。論文投稿は多くの場合、3年次後半〜4年次を迎える頃になります(もちろん、早々に論文執筆、投稿ができるようならそれに勝るものはありません!)。
大学院という場でもアットホームな雰囲気を忘れずに多くのことを学ぶことができ、そして何よりも卒業時には一人の臨床医・研究者・教育者としての経験と自信をつけることができる場が、ここ名市大精神医学教室にはあります。ぜひみなさんもこの教室の門を軽くたたいてみてください。きっと想像以上の世界が待っていることと思います。
名古屋市立大学で現在大学院の3回生の久保田といいます。当大学院に所属して一番良かったと思うことは、研究のバックアップや指導体制が非常に充実しているという点です。研究は、テーマ、デザインを決めプロトコルを作成し、対象者を募集し、実施するというプロセスが必要です。私自身は、がん患者をサポートする看護師の心理的トレーニングのRCTを実施し、論文にまとめることとなりました。研究が終了するまでには、様々な壁がたくさん待ち受けていました。しかし、行き詰まった際に、問題点を整理し、解決まで導いてくれる頼もしい教官や院生の仲間に支えられて、最後まで取り組みました。
どんな研究をするにあたっても膨大な専門的な知識の集積と様々な周囲のサポートが必要です。
名市大の大学院はそのような環境がとても充実していると思いますので、ぜひ多くの方にその良さを体験して頂ければと思います。
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