HOME > 専門研修をお考えの方へ > 専門研修をお考えの方へ> rTMS療法(反復経頭蓋磁気刺激療法)
私たちの医局では、2022年9月より難治性うつ病に対する磁気刺激治療装置として、ニューロスター(帝人ファーマ株式会社販売)を導入し、名古屋市内で初めて保険診療にて反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS治療)を提供しています。ニューロスターは、全国で約30施設が導入されていますが、名古屋市内の病院では1施設目となります。
当医局では、rTMS療法治療を実施するに当たって日本精神神経学会開催の講習会及び、帝人主催の機器操作講習会に参加してもらい、その後もrTMS療法が安全に施行できるように指導医がレジデントに適切な指導を行っています。
rTMS療法は、パルス磁場による誘導電流(渦電流)で特定部位の神経細胞を繰り返し刺激します。この特定の部位を背外側前頭前野と呼ばれる場所に刺激を加えることで、視床・海馬・線条体・扁桃体といった経路を回復したり、動きの悪い神経を回復させることで、うつ病を改善する治療法です。本治療は、1日に40分程度行い、1週間に5回、4週間〜6週間にわたり合計30回程度の治療を続けます。
18歳以上でうつ病の診断をうけ、抗うつ薬などによる適切な薬物療法を受けても中等症以上の抑うつ状態を示している患者様が対象となります。切迫する希死念慮、幻覚や妄想を伴ううつ病に対しては修正型電気けいれん療法等が適応となります。
薬物療法や精神療法に対して効果がえられなかったうつ病患者の約3〜4割が完全に症状が消失する、または、うつ病の症状が50%以上回復することが知られています。主な副作用には、頭痛や顔面の不快感、重い症状としてはけいれんや意識消失などがあります。
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