名古屋市立大学大学院 医学研究科 精神・認知・行動医学分野

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精神療法を学びたい方へ

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世界標準の精神療法を学ぶ

精神療法といえば精神分析や精神力動的精神療法を指す時代が長く続いていました。しかし、1970年前後に開発されて発展してきた認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)、対人関係療法(Interpersonal Psychotherapy:IPT)が、現在ではEvidence-basedな精神療法の双璧を成しています。ともに高い有効性が示されており、世界で普及が進んでいます。
名古屋市立大学精神医学教室では、日本で最も早い時期からCBTを臨床・臨床研究に取り入れ、実践を重ねてきました。臨床研究の成果を多数の英文論文で発表しており、その蓄積は日本で他に類をみません。さらに、その後、IPTも導入し、当教室は世界標準となっている2つの精神療法を両方とも本格的に学ぶことのできる施設になりました。2018年現在、日本でこのような精神科医局はほぼありません。あなたも名古屋市立大学で世界標準の精神療法を学び、helping professionalを目指しませんか。

認知行動療法

認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy:CBT)は、患者さんと治療者が協同的な治療関係を構築し、認知と行動の変容を通して症状の改善を目指す精神療法です。うつ病、不安障害をはじめとするあらゆる精神疾患に適用可能であり、有効性が強固に確立しています。名古屋市立大学では、先代の古川教授が2001年に自らオーストラリアに渡り、日本で最も早い時期からパニック症(パニック障害)のCBT、社交不安症(社交不安障害)のCBTを臨床に導入しました。その後、強迫症(強迫性障害)に対する曝露反応妨害法も導入しました。これまでに少なくとも500人以上の患者さんを治療し、治療レベル向上のため臨床研究を継続し、20人以上のCBT治療者を育成してきました。現在の明智教授も、認知行動療法の一技法である問題解決療法をがん患者に対して応用しています。この規模でCBTを実践してきた精神科医局は国内ではほぼありません。さらに現在は、国立精神・神経医療研究センター 金吉晴先生の研究グループと共同で、PTSDに対する持続エクスポージャー療法の臨床研究を行っています。
そして、1990年代以降、CBTには、症状を変えようとせずにありのままを受け入れる東洋思想由来のマインドフルネスが取り入れられました。現在、当教室ではアクセプタンス&コミットメント・セラピー(Acceptance and Commitment Therapy:ACT)を同志社大学心理学部教授 武藤崇先生の指導のもとで導入し、臨床実践を始めるとともに、難治性パニック症、慢性めまい、ベンゾジアゼピン使用障害の効果研究をスタートさせました。2017年度からは、武藤崇先生を当教室の客員教授としてお招きし、名古屋市立大学病院いたみセンターにおいて、慢性疼痛に対するACTを開始しました。ACTを体系的に学べる精神科医局は、2018年現在、日本で当教室以外には存在しません。さらに、2016年度より、うつ病に対するマインドフルネス認知療法の臨床研究も始まりました。
このように、当教室は伝統から最新までの多彩なCBTが学べる全国屈指の施設となっており、10人以上のメンバーが切磋琢磨しながら月2回のCBT研究会で学んでいます。メンバーには厚生労働省認知行動療法研修事業のスーパーバイザーが3名、米国認知療法アカデミー認定セラピストが1名、ACT Japanの理事が2名在籍しています。また、国際学会であるアメリカ行動認知療法学会(ABCT)、国際文脈的行動科学学会(ACBS:ACTの国際学会)にも継続的に参加しており、世界の最新の情報を入手しながら臨床・研究を行っています。ぜひ、精神療法グループのページをご覧ください。
認知行動療法研究会(精神療法グループ)」へ

対人関係療法

対人関係療法(Interpersonal Psychotherapy:IPT)はうつ病の臨床研究をもとに、効果的な精神療法の要素で構成された、いわば誕生からevidence-basedな精神療法です。暖かく安心感のある治療関係で患者さんの実生活の対人関係に焦点を当てる、特別な技法を用いない常識的な精神療法で、うつ病や双極性障害、摂食障害、PTSDなどに高い効果を示します。また、IPTは通常の精神科外来・入院環境でもその治療戦略を取り入れやすく、普段の診療レベルを向上させやすいのも利点です。当教室では2012年から臨床に取り入れ、水島広子先生の直接指導を受けながら、月2回のIPT勉強会で学びを継続しています。IPT勉強会では主にセッションの逐語録や録画・録音を用いたグループ・スーパービジョンを行っています。IPTを学べる精神科医局も、2018年現在、日本で他にはほぼありません。
日本対人関係療法研究会の世話人1名が在籍し、また2年に1度開催される国際対人関係療法学会にも参加しており、世界標準・日本標準のIPTを患者さんに提供しています。さらに、IPTの臨床研究も行っています。

精神療法の基礎力(非特異的因子)を高める

このように、CBT、IPTという世界標準の精神療法を学べることが当教室の魅力ですが、さらに重要な点があります。
今このページを読んでいるあなたは精神療法に興味をお持ちだと思います。しかし、本を読み、研修会などに参加するだけでは、実際に実施するのは難しいと感じているのではないでしょうか。精神療法のトレーニングでは、指導者とともに臨床実践の経験を積む必要があります。当教室では、先輩治療者の治療を見学し、その次に自分が治療者となり指導者のスーパーバイズを受けるというプロセスで多くの治療者を育成してきました。さらに、症例検討や、治療を録音・録画して皆で検討するグループ・スーパービジョンも行っています。このように、先輩や同僚とお互いの治療場面を共有し、語り合い、ともに学ぶことで、各種精神療法の治療技術だけでなく、共感や受容、治療構造の構築・維持といった精神療法の基礎力(非特異的因子)を高めていくことが、精神療法の習得には最も重要なのです。精神療法を専門にしない方も、指導者との関わりを通して精神科面接の基礎(例えばいわゆる小精神療法)が身に付き、患者さんとの関係づくり・会話が上達するでしょう。また、当教室のコンサルテーション・リエゾングループ児童精神医学グループ家族心理教育グループにおいて、各々の臨床場面での精神療法を学ぶことができ、臨床能力の幅を広げることができます。

精神療法家としてのキャリアプラン

当教室で精神療法の経験を積むと、精神療法家としてのキャリアが開けていきます。以下はその一例ですが、精神療法はいつからでも学び始めることができます。あなたも今から患者さんのこころを支える専門家を目指しませんか。

精神科1年目~
大学病院で専門研修
  • 入院・外来担当症例で指導医のスーパービジョンを受ける
  • 大学内研究会に参加し、基礎力を高める
  • CBTなどを見学し、専門的な精神療法に触れる
精神科3年目~
関連病院へ赴任
  • 第2世代CBT、第3世代CBT、IPTなどを実践する
  • 大学内研究会でスーパービジョンを受ける
  • 専門学会・研修会へ参加し、専門知識を蓄積する
精神科5年目~
大学院や関連病院
  • 第2世代CBT、第3世代CBT、IPTなどの実践を続け、スーパーバイザーを目指す
  • 希望者は、自分の興味がある分野で臨床研究を行う
    (無作為化比較試験などの効果研究、治療メカニズム研究など)
  • 国内・国際学会で成果を発表し、専門家と交流する

名古屋市立大学精神医学教室には、世界標準の精神療法に情熱をかける指導者や仲間がいます。専門研修(後期レジデント)の期間も精神療法に触れる機会が十分にあります。また、大学院生や臨床研究医のポストでは、相当の時間、精神療法に専念して飛躍的に技量を高めることができます。他施設からの国内留学も歓迎しています。また、医師だけでなく、当教室で大学院生として臨床研究に従事したい臨床心理士の方も歓迎します。
当教室で、患者さんに貢献できる精神療法をともに学びませんか。まずは気軽にご連絡ください。お待ちしています!

連絡先:精神療法グループ cbtncu@gmail.com

名古屋市立大学大学院 医学研究科 精神・認知・行動医学分野
〒467-8601 名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1番地 Phone: 052-851-5511(代表) Fax: 052-852-0837

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